【資産運用】注意!DC制度は便利だけど必ず儲かるわけではないからね
こんにちは イトカネです
次のような記事がNIKKEI STYLEに掲載されてました。
DC制度、すなわち確定拠出年金制度は資産運用する上で有益なツールの一つです。
最近はiDeCoの名前で、知名度が広がっているのかなと思います。
街中でもちらほら広告を見るようになってきました。
さて、上の記事。
タイトルだけを見ると、DC制度がとても素晴らしいものに見えます。
これから資産運用を、DC制度でやろうとしている人にとって、「お!」と思わせるとてもキャッチャーなタイトルです。
別に、キャッチャーなタイトルを批判する目的で取り上げたわけではありません。
ただ、タイトルを見て、記事を流し読みすると
「DC儲かるのか・・・よし、試しにやってみるか」
と思った方がもしかしたらいるかもしれない。
そんな方は、長期投資で大事なことがきちんとわかっているか、もう一度確認しような、という意図で今日の記事は書いています。
DC制度の目的は節税
いまさら説明する必要もありませんが、念のため。
DC制度は、投資の運用益に税金かからない、拠出額を所得税控除できる、という節税が主な効果です。
あ、給付時に税金が掛かるのだけ注意ね。
何が言いたいかと言うと、DC制度を使っても、あなたの投資成績が劇的に良くなるわけでも、逆に損をしなくなるわけでもありません。
ちょっとまって!
NIKKEI STYLEの記事の中で、
DC専用ファンド保有者は9月末時点で、元本に対し平均でプラス24%の含み益を出している。一方、DC専用以外の方は平均で10%弱の含み益にとどまる。
って言ってるし、投資成績上がってんじゃん。(平均リターンが倍以上)
これは、NIKKEI STYLEの記事内でも書かれてますが、DC制度の副次的な効果によるものです。
DCの投資手法は基本的に毎月、投資タイミングを計らずに一定金額での投信購入をコツコツと継続する。いわゆる定時定額の「積み立て投資」である。「高値では少ない口数、安値では多くの口数」を購入するのが特徴で、高値づかみを回避し、買値を低く抑える効用が期待できる。
毎月コツコツ継続する
長期投資の必勝法です。
そしてこれは、別にDC制度を使わなくても、普通の証券口座で誰でも実践できることですが、DC制度を使うと、誰でも毎月コツコツせざるを得なくなるわけです。
長期投資で大事なこと
長期投資では、投資を続けることがとても大事です。
俗に言う「継続は力なり」というやつです。
これは比喩でもなんでもありません。
長期投資では、どのような状況であっても途中で投資をやめることは厳禁です。
もちろん、投資対象の商品が投資するに値するものであることは前提ですが・・・
さて、突然ですがここでなぞなぞです。
ある部族には、100%成功する雨乞いの儀式があります。
なぜ100%成功するのでしょうか?
わかりますか?
結構有名な問題なので、答えを知っている人も多いかな。
:
答えは、「雨が降るまで雨乞いを続けるから」です。
おいおいって思った方。
これは、長期投資でも同じことが言えます。
つまり、長期投資で100%成功するには、成功するまで投資を続けるだけでいということです。
矛盾しているようですが、これが真理です。
投資を続けるためには
なぜわざわざ、投資を続けろなどと言っているかというと、世の中には投資をやめてしまった人が大勢いるからです。
それは例えば、ITバブルの崩壊やリーマンショックに代表される世界的に株価が下落したタイミングです。
当時に有価証券を保有していた人は、その価値を半分以上、悪ければ9割以上も減らし、投資をやめてしまったわけです。
ですが、大幅下落時にでも投資を続けていれば、現時点で大きな利益となっています。
これは結果論でもなんでもなく、成功するまで投資を続けたからです。
NIKKEI STYLEの記事内で、とても大事なことを言っています。
もっとも、積み立て投資は万能ではない。実際、金融危機が起こった08年以降の4年間には、DC専用ファンドは全体として、DC専用以外ほどの大きさではないものの、含み損を抱えていた。
DC制度を利用したとしても、投資資産が減ることは少なくありません。
2017年11月現在、国内外ともに株価はとても良い状況となっています。
むしろ、良すぎるくらいです。
もしあなたが、明日からDC制度で積立を始めたとしても、今後10年間含み益(資産がマイナスになること)が続くことだってあります。
それでも、あなたは投資を続けることができますか?
この質問に即答できるようになったら、大手を振って投資(DC制度)を始めちゃってください。
あなたは、成功するまで投資を続けるだけで、投資を成功させることができます。
ご意見、ご感想お待ちしております。