【読本】「マネーという名の犬 12歳からのお金入門」は子共も大人も読むべき良書
こんにちは イトカネです
今日読んだ「マネーという名の犬 12歳からのお金入門」という本がとても素晴らしい本でした。
- お金持ちになりたい人
- お金について学びたい人
- 子どもの「お金」の教育に興味がある人
上記の方には、是非読んでいただきたいと思ったので、どのような内容だったか、ポイントを絞って書いていきます。
この本の魅力をすこしでもお伝えできれば幸いです!
※ 目次の章が飛び飛びなのはわざとです
あらすじ
この本は、12歳の女の子「キーラ」と、彼女のペットである犬「マネー」とのお金にまつわる物語です。
以下、あらすじです。
「キーラ」の両親は、一軒家を購入したことによるローンの返済で、日々の生活に大変苦労するようになっていました。
家の中には、なんとなくどんよりした空気が漂っています。
あるとき、家の前に一匹に白い大型犬が、怪我をして倒れていました。
「キーラ」と両親は、その犬を病院に連れていき、「マネー」という名前をつけて家族として迎えます。
しばらくして、「キーラ」がTVで宣伝されていたCDを購入しようとしたとき不思議なことが起こります。
なんと、「マネー」が彼女に語りかけて来たのです。
マネー『キーラ、本当にそのCDを買っていいのか、まずよく考えなくちゃ』
そこから「キーラ」はお金とはなにか、お金持ちになるにはどうすればいいかを学びはじめました。
というなんともファンタジーな物語ですが、本の内容はとてもためになるものでした。
以降は、本の各章ごとに内容を引用しつつ、感想を述べていきます。
ただ、ためになる言葉が多すぎて、すべてを語ると長くなりそうでした。
そのため、全18章のうち特に「おおっ」と思った章や記述に絞っています。
2章 自分の目標を決める
「マネー」(犬のこと)はまずはじめに、「キーラ」に自分の望みを10個書き出すように言いました。
そして、書き出した10個のうち、特に大切な3つを選ぶように言いました。
「キーラ」が選んだのは、次の3つです。
- 来年の夏、交換留学生としてカリフォルニアに行く
- パソコンがほしい
- 両親が借金を返すための手助けがしたい
なかなか意識が高い12歳ですね(笑
次に「マネー」は、それぞれの望みを具体的にイメージするように言います。
1冊のアルバムに、カリフォルニアの写真や、パソコンの写真を集めて、実際に自分が行っている姿、使っている姿をイメージしろ言うのです。
この章で一番「おおっ」と思ったのは、次のシーンです。
アルバムを作るように言われた「キーラ」が『やってみる』と答えたことに対する、「マネー」のセリフです。
『やってみる』ではなく『やる』んだよ。何かをやってみようと言う人は、それがうまくいかなくて結局は失敗するんだって心のどこかで考えているんだ。
・・・
やってみる、じゃなくて、やるか、やらないかだよ
もしあなたがお金持ちになりたいのだとしたら、何かを『やってみる』のではなく『やる』ことが大事なのです。
3章 誰かが喜んでお金を払ってくれるのはどんなとき?
章題のことを説明するため、この章では「デリル」という億万長者になった男の子の話が出てきます。
この男の子の話が、実話なのか創作なのかはわかりませんでした。
大事だと感じたのは、次の「マネー」のセリフです。
お金を稼ぐのにいいアイデアがあるかどうかはそれほど重要じゃない。君がどれだけ有能かっていうこともそれほど重要じゃない。
大切なのは自信だよ。
ここでの「自信」とは、「自分には○○できる」と信じられるという意味です。
お金を得るには、まずは何より自分に何ができるかを知ることが大事なのです。
自信をもつため、「マネー」が「キーラ」に勧めたのは、毎日必ずその日の成功したことを5個以上日記につけること「成功日記」を書くことでした。
これは「成功日記」の効果は、本を読んでると伝わってきます。
私も今日から、やってみます やります。
5章 決めたことは72時間以内にやろう
この章で筆者が伝えたいのは、多分「72時間」うんぬんではないような気がします。
もちろん章題のことも大事だとは思うのですが、私がこの章で一番強く共感できたのは次のシーンです。
万事順調なときに決めたことをやるのは誰だってできる。でも困難が生じたときにはじめて、それが本当にできるかわかる。
決めたことを一貫してやり通せる人はわずかしかいない。
でも、とくにたくさんのお金を儲けた人たちは、多くの問題を抱えているときほど、むしろ最高の仕事ができているんだ。
これは、株式や投資信託による資産運用を考えてみると分かりやすいです。
株式市場が順調なときは、だれもが率先して取引を行います。
私も投資信託による長期運用を目標として、月々一定額を積立購入しています。
ただ、重要なのは困難に直面したとき、例えば市場が暴落したときにも積立を続けられるかです。
幸運にも、今のところ大きな暴落にはあっていませんが、実際に市場が冷え込んだとき、『自信』をもって『決めた積立ルール』を『続ける』ことができるかは、そのときになってみないと分からないのかもしれません。
『自信』『決めた積立ルール』『続ける』はそれぞれ、3章、5章、2章で大事だと思ったキーワードですね!
12章 お金は人間を映し出す「鏡」
少し章が飛びましたね。
間の章にも大事なキーワードが散りばめられているのですが、本記事がながくなりそうなので、かなり絞って書いています。
この章で好きなのは、次のセリフです。これは、物語に登場する資産家の女性のセリフです。
幸せで充実した人生を送りたければ、自分自身が変わらなければならないのよ。
・・・
お金は人を幸せにも不幸にもしない。お金は中立で、良くも悪くもないの。お金は誰かのものになったときにはじめて、その人にとっていいか悪いか意味を持つのよ。
・・・
幸せな人は、お金を手に入れればもっと幸せになるし、心配ばかりしている人はお金を手に入れても心配も増えるだけよ。
よく「お金」で「幸せ」は買えないという話を耳にします。
この議論がいつまでも繰り返されるのは、万人にとっての「幸せ」の基準が存在しないからです。
好きな人と過ごせればそれだけで「幸せ」だという人もいれば、都内の一等地に住み、ブランド品をたくさん買えなければ「幸せ」じゃないと感じる人もいます。
どちらが正しい、正しくないの話ではないです。
大事なのは、自分にとって「幸せ」なのはどういった状態なのかを知ることです。
そして、今の自分の生き方で、その「幸せ」が達成できるのかをきちんと考える必要があります。
もし達成できなさそうであれば、どうすれば達成できるかを考えましょう。
前述の都内の一等地やブランド品は「お金」でなんとかなりそうです。
しかし、好きな人云々については、「お金」以外にも必要なものがありそうです。
お金をたくさん欲しいと思っている人は、「なぜお金が欲しいのか」の目的の洗い出し(第2章)をまずは実践しましょう。
おわりに
とてもざっくりですが、この本を読んでいて特に身にしみたシーンを抜粋しつつ、感想とともに書かせて頂きました。
正直に言うと、12歳でこの本の内容はすこし難しいかなという気がします。
文章自体は物語風でとても読みやすいのですが、ところどろこで子どもには難しい表現もあります。
なので、もしお子さんに進める場合は、お父さんお母さんも一緒に読んで、内容を噛み砕いて教えて挙げられると、より良いかもしれません。
大人の人が読んでも、たくさんの発見ががあるとても良い本です。
本のあとがきにて著者の方が書いていますが、大人の読者からのポジティブな反響も多いそうです。
以下のような方は、試しに読んでみてはいかがでしょうか。
- お金持ちになりたい人
- お金について学びたい人
- 子どもの「お金」の教育に興味がある人
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