ITとお金と何某と

某IT企業社畜が、資産運用と気になったITネタをつぶやきます

【読本】「お金は寝かせて増やしなさい」はインデックス投資普及の最後にして唯一のピース

 

こんにちは イトカネです

 

 

超有名インデックス投資ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」の管理人「水瀬ケンイチ」さんがインデックス投資の入門書を出版されています。

 

実は、ブログは常にウォッチしていたので、出されたこと自体は知ってました。

でも、概要や他の方の書評を見る限り、そこまで読まなくてもいいかなーと思ってたんですね。

 

ただ、なんと知らぬ間にAmazonのカテゴリランキングで見事1位になったようでした。拍手!!(パチパチ

Amazonの株式投資・投資信託カテゴリで「ベストセラー1位」を獲得! - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)

 

せっかく(?)の機会なので、読ませて頂いたところ大変感服いたしましたので、稚拙ながら書評を書かせていただこうと思います。

 

ちなみに、水瀬先生の心に響く書評を書くと、あちらのブログで取り上げてくれるようなので気合入ていきますよ!!(笑)

 

 

タイトルが良い

そこかよ!というツッコミが来そうですね。

決して他の名書を貶す意図ではございませんが、「〇〇投資入門」とか「××でウン万円」とか「△△投資術」というような投資本は世の中にごまんとあります。

 

それらの投資本に比べて、こちらのタイトルはどうでしょうか?

 

「お金は寝かせて増やしなさい」

 

とても心惹かれるタイトルじゃありませんか。

 

カレーが一晩寝かせるとおいしくなるなんてのは、みなさん良く話でしょ。

ワインやお酒なども、”何年物”などのように長く寝かせておくほど価値が高まります。

 

なんということでしょう。

お金までもが、寝かせておくとより価値が高まる(増えてくれる)というのです。

これは読まない手はありませんね。(ダイレクトマーケティング)

 

 

・・・

 

冗談はさておき。

 

日本人は今のところあまり投資という言葉になれていませんし、敬遠しがちな民族です。

その代わりに「貯金」は大好きです。

それは、世界各国と日本での、資産全体に占める貯金額の割合比較にも現れています。

 

「お金は寝かせて増やしなさい」

 

このタイトルを見たとき、「投資」と「貯蓄」どちらのイメージを持つでしょうか?

私は「貯金」のイメージを持ちました。

 

たぶん他の多くの方もそのようなイメージを持つはずです。

それは、「寝かせる」という言葉が「手を触れずに放っておく」という状態を連想させるからにほかなりません。

 

日本人が敬遠しがちな「投資」というワードを避けて、いかにも「貯金」を連想させるタイトル付け!

 

なかなかの策略かと存じます。

 

私の求めていたインデックス投資本

恥ずかしながら、ワタクシも投資入門者向けの入門書兼マニュアルを記事にしていました。

 

投資マニュアル カテゴリーの記事一覧

 

この記事はインデックス投資ではなく、来年から始まるつみたてNISAにターゲットを絞って書いています。

 

この記事を書いた理由は一つ。

金融庁の方々が、NISA、つみたてNISAという制度を整えるばかりで、使い方の説明がまったく足りてないなーと思ったからです。

 

しかして、私の書いたマニュアル記事はその存在意義をなくしました。

 

なぜか

 

・・・

 

水瀬先生が、インデックス投資入門のバイブルを書いてしまったからです!!

 

これ喜ぶところですよ!

私の書いたマニュアルと「お金は寝かせて増やしなさい」を比べれば、まさに月とスッポン・・・

いえ、比べること自体おこがましいことだと思います。

 

名著「お金は寝かせて増やしなさい」には、私が自分で書いたマニュアルでみなさんに伝えたいことのすべてが詰まっていました。

しかも、より分かりやすいです。

 

・・・

 

あ、1つだけ勝ってることがありました。

タダで読めます → 投資マニュアル カテゴリーの記事一覧

 

インデックス投資家に必要な知識のすべてが詰まっている

名著「お金は寝かせて増やしなさい」には、インデックス投資を始められる方に必要な知識のすべてが詰まってます。

内容については、実際に読まれる方のために取っておくとして、ざっと項目だけ挙げておきます。

  • インデックス投資とは何か
  • インデックス投資のメリットと注意点
  • 最適なインデックス投資信託と、それが変わった場合の対処
  • 証券口座のつくり方
  • NISA、つみたてNISA、iDeCoの活用
  • 途中で売らないためのテクニック
  • 水瀬先生のインデックス投資の経験(15年分)

 

赤字は、個人的にど真ん中ストライクだった項目です。

特に15年の経験談には一読の価値があります。

 

なぜ、そこまで価値があるのか?

それは次の項目で説明します。

 

インデックス投資が日本人に普及するために必要な最後のピース

一般的な話をしましょう。

ある商品が広くみんなに浸透するためには、次の3ステップが必要です。

  1. 哲学屋が、思いつく
  2. 数学屋が、証明する
  3. 物理屋が、実証する

 

わざと小難しい感じに書いていますが、言い換えれば「誰かが思いついたもの」を「誰かが作る準備をして」「作られたものを誰かが使ってみる」ということです。

哲学屋、数学屋、物理屋はすべて同一人物の場合もあります。

 

まだわかりづらいですよね。説明が下手ですみません。

仕事に例えるなら、商品企画→製造→宣伝だと思ってください

誰かが商品を思いつき、誰かが作って、誰かが使っている様子をみんなに見せると、多くの人に普及するようになるということです。

 

 

・・・

 

インデックス投資もこの流れの例外ではありません。

どこの誰が思いついたかは知れませんが、インデックス投資という概念を思いついた人がいます。

「あれ?このやり方なら安定して資産増やせるんじゃね?」

という感じです。

きっと最初は1つのひらめきだったはずです。

 

その後権威ある、数学者、統計学者、金融学者がその優位性を証明しました。

 

そして今日多くの投資家がインデックス投資を実践し、いかに素晴らしいかを説いています。

しかし、あるピースが足りていませんでした。

 

 

それは、実績です。

 

実績のないものについて、いくら数学だ統計だなどという小難しい理屈をこねくり回したところで、投資を始めてやられる方は、納得も安心もしません。

もちろん彼らの職業が数学屋なら話は別です。

 

多くの人が納得するには、理論よりも実績です。

 

しかし、名著「お金は寝かせて増やしなさい」内にも書かれていますが、日本で見込みのあるインデックス投資ができるようになったのは、ここ数年での出来事でした。

そしてインデックス投資で成果を出すには、少なくとも十年以上のスパンが必要です。

 

つまり、インデックス投資普及の最後のピースである実績が足りていないのは、至極当たり前のことなのです。

 

にもかかわらず!!

 

水瀬先生は、まるで整備されていない環境で、15年前から当時日本ではあまり浸透していないインデックス投資を始めました。

そして、それを今日まで続けています。

ただただ、尊敬するばかりです。

 

インデックス投資を今から始めるのは、正直なとても簡単です。

でも、今日から15年間続けられるかという質問に自信をもって答えられるかはわかりません。

 

水瀬先生は、インデックス投資を日本に広めるための、唯一無二の権威ある物理屋だと思います。

 

 

ご意見、ご感想があればコメントよりお願いいたします。