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【インベスターZ】漫画の損切りはできなかったけど、投資は損切りすることを誓った

 

こんにちは イトカネです

 

突然ですが、私は子どものころから漫画が大好きでした。

お小遣いの多くは、漫画というエンタメ分野に消えていきました。

 

今は新しく漫画を買うことはほとんど無いですが、まだ完結していない漫画の新刊が出れば購入しています。

でも、新刊を買うのを途中でやめてしまったものも数多くあります。

買うのを途中でやめたのは、単純にお金を出してまで続きを読みたいとは思わなくなったからですね。

 

 

漫画の損切りを行ったわけです

 

 

なんでこんな記事を書いたかというと、先日買った漫画「インベスターZ」に次のようなシーンがあったからです。

 

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インベスターZは、中高一貫校での限られた学生たちによる投資部の活動を描いた漫画です。

上記のシーンは、新しく投資部に入部した主人公「財前孝史」の入部テストのシーンで、主人公にわざと面白くなさそうな映画のチケットを買わせて、何分で出てくるかを他の部員同士で賭ける遊びをしてます。

 

主人公が損切りできる人間かということを見ています

 

 

投資において損切りは重要です。

株価が将来どうなるかは誰にも予想ができません。

予想できないということは、購入した株価が上がるか下がるかは、数学的な観点で言えば、同様に確からしいということです。

 

ならば、下がったときに損を小さくし、上がったときには利益を大きくしなくては、資産が増えることはありえません。

 

頭では分かっていますし、実践もしています。

 

 

でもね

 

インベスターZという漫画の損切りはできませんでした

 

 

インベスターZという漫画

注意!

内容のネタバレを含みますので、気になる方は漫画と投資の損切りの違いまで飛ばしてください。

 

1〜10巻ぐらいまで

インベスターZは全21巻で、すでに完結している漫画です。

AmazonのKindleセールで、1巻5円で売ってるときに19巻までまとめ買いしました(安すぎて笑えます)

つまり完結まで、あと2巻残っていた状態です。

 

はじめの数巻はとても面白かったです。

投資部に入部した主人公「財前孝史」は、中学1年生であり、当然投資については素人です。

そんな主人公が、投資や経済の心構えを学んでいくストーリーとなっています。

 

上の損切りの話もそうですが、他にも

「自分の上に法則(損切り、利確ルール)を置け」「法則こそが神!」

 

「真の投資家は投資について議論はしない」「なぜなら議論というものは個人の拘りを生み出していまうから」

 

「みんなで相談して株の売買を行えば、必ず失敗する」「優秀な人間が集まって出した結論なんてロクなもんじゃない」

 

インベスターZより引用

などなど、面白いキーワードがあります。

 

10巻以降

10巻以降あたりからストーリーの軸が変わります。

投資部による投資活動についての話はなくなり、主人公とライバルによる対決がメインストーリーになります。

主人公は投資部の存続を求め、相手は投資部の保有する資産3,000億円を求めての勝負を行います。

 

このへんから雲行きが怪しくなりました。

 

対決の内容もさることならば、主人公が過去にタイムスリップしたりなどSFチックな展開があります。

投資という現実的な話と、妄想的なSF話が混ざって漫画としての軸がぶれているように見えます。

ラーメン屋でカレーライスをだすような違和感です。(適当)

 

20巻以降

はじめに言ったとおり19巻までを1巻5円でまとめ買いしました。

つまり20巻と21巻は定価で購入したということです。

 

私には2つの選択肢がありました。

続きを買うか、買わないかです。

 

19巻まで読んで、続きのストーリーにかなりの不安がありました。

でも20巻が発売された時、まだ21巻は出ておらず完結はしていなかったわけです。

 

もしかしたら、対決の最後になにか素晴らしい展開があるのではないかという期待感もあったのです。

 

結局買いました。

 

失敗でした。

 

私はつまらないと思っていた漫画を、追加で2巻も買ってしまう損切りできない投資家(読者)へと成り下がりました。(懺悔文)

 

インベスターZで損切りの大事さを教えてもらい、インベスターZの損切りに失敗するというとても皮肉的な体験をできたわけです。(笑)

 

漫画と投資の損切りの違い

損切りの判断が、主観的か客観的か

映画も漫画も、評価は結局のところは主観的です。

世間の評判が悪くても、自分が面白いと思ったらならば価値が高いです。

逆に世間の評価が高くても、自分がつまらないと思えば、価値はありません。

それは、漫画がエンターテイメントであり、資産ではないからです。

 

自分が面白いうと思う漫画は、主観的な株価が変わらないか、若干右肩上がりの漫画です。

継続して買う意味があります。

でも自分がつまらないと思っているのに、惰性で買っている漫画はさっさと損切りするべきだと思います。

 

対して投資には、株価という客観的な判断材料があります。

株価が下がるのは悪で、上がれば正義です。

そして株価という指標から、あるラインを切ったら売却するという、損切りの判断が可能です。

 

ここに、主観的な判断を含めることはありません。

主観は最初の損切りラインを決めるときにすでに盛り込み済みです。

想定した株価を割ってしまったけど、「なんとなくまだ上がりそう」とか、「いま売ると損になるから」などという理由の追加は自分のルールに反しています。

 

誰かが決めたルールではなく、あなたが決めたルールです。

 

投資をしている人はみんな、自分自身のルールを決めているはずです。

それらのルールのどれがいいとか、悪いとかはありません。

なぜなら、

「投資家は投資について議論はしない」からです

 

インベスターZより引用

 

しかし自分で決めたルールを守るというルールは、誰も破ってはいけないものだと思います。

 

漫画に機会損失はない

投資と違って漫画には、機会損失がありません。

 

投資では、出来るだけ割安なときに株を購入する必要があります。

世間による企業の評価が高まってから株を購入しても、すでに株価は高騰しているので、大きな利益を得ることは出来ません。

「みんながすでに評価してしまっている株を買っても意味がない」

「一般的な評価が現実より低く見積もられている株を正当に評価すること!」

 

インベスターZより引用

 

対して、漫画は完結してからでも、その恩恵を受けることができます。

購入した人のコメントを見ることもできますし、中古店などで内容を確認してから購入することもできるわけです。

 

漫画は、最初の1巻を読めば面白いかどうかは大抵はわかります。

そのあとつまらなくなることはあっても、すごく面白くなることはまれです。

漫画の主観的な株価は、ほとんどの場合は、平坦か右肩さがりだということです。

すなわち、漫画にキャピタルゲインはなく、あるのは継続的な娯楽要素のインカムゲインだけなのです。

 

キャピタルゲインが存在せずインカムゲインがもらえなくなった株=つまらなくなった漫画を継続して購入し続ける投資家はおそらく存在しないでしょう。

 

まとめ

さんざんインベスターZを批判していますが、投資の心構えや、日本の投資の歴史がTipsとしてまとめられている良い漫画だと思います。

でも漫画なので、私の主観的な価値観など、みなさんにとってはなんの意味もありません。

 

少なくとも私は、この漫画から多くのことを学ばせていただきました。

 

 

とりあえず、投資では損切りルールを守ることを(勝手に)三田先生に誓わせてもらいます。

ワ○ピースと名探偵コ○ンはどーすっかなー・・・

 

 

ご意見ご感想があれば、コメントよりお願いします。