企業情報として『給料性向』とか出してみたらどうかな
こんにちは イトカネです
企業のみなさん 『給料性向』 とか公表してみませんか?
:
企業「給料性向?なにそれ初耳」
初耳なのも当然です。
だって、私がさっき考えた言葉ですから。
(ググったけど引っかからなかったし、たぶんまだない言葉だよね・・・)
企業「で、それ公表するとなんか良いことあんの?」
いえ、別に企業にとっていいことはないです。
むしろ企業にとっては、デメリットの方が大きいんじゃないかな。
ですが、就職(転職)先の企業を選ぶときの指針の一つとして、良いような気がするのです。
給料性向とは
すでにある似た言葉として、配当性向というものがあります。
配当性向とは、企業が稼いだ利益のどれくらいを、配当として株主に還元しているかを示す割合です。
次の式で計算します。
配当性向 = 配当金総額 ÷ 純利益 × 100
例えば、ある年の企業の純利益が1千万円で、配当金総額が300万円ならば、
配当性向(%) = 300(万) ÷ 1000(万) × 100
で、配当性向は30%になります。
配当性向が高いほど、その企業は利益のより多くを株主に還元していることを意味します。
配当性向は、企業がどれだけ株主のことを考えているかを判断する材料の一つです。
ただし、配当性向が高い=優れた企業ではないので注意!(自社株買いとかあるしね)
さて、配当性向について語るとそれだけで一記事分になってしまうので、このへんで終えるとして・・・。
本題の、給料性向です。
名前から予想できると思いますが、次の式で計算します。
給料性向 = 給料支給総額 ÷ 純利益 × 100
配当性向は、企業が稼いだ利益の内、どれくらいを株主に還元しているを示します。
対して給料性向は、企業が稼いだ利益の内、どれくらいを給料に回しているのかを示します。
言い換えれば、企業がどれだけ従業員のことを考えているかを判断する材料の一つです。
給料性向を出すと何がよいか
給与性向は、次の記事を見て思いつきました。
引っ掛かったのは、記事内の以下の文章です。
韓国における留保金課税導入の結果として、配当の増加には回ったものの賃上げには結びつかなかったとされている。
最近(2017年11月現在)の好景気に応じて、日経平均株価は大きく上昇しています。
そうなると、平均給料や平均ボーナスの額も取り立てて報道されますよね。
ですが、企業の規模や利益が違うのに、平均給料の絶対額を見ることに何か意味があるのか?と疑問がありました。
配当で言い換えるなら、企業の配当金額の平均値を見るようなものです。
これは、なんの意味もありません。
投資する企業を選ぶときに、配当の絶対額が多いより、配当性向が高いことの方が、より有用です。
給料についても、同じように考えるべきだと思います。
就職(転職)先の企業を選ぶ時、給料の絶対額と一緒に給料性向も見れると、次のようなことが分かるでしょう。
- 給料性向が常に低い企業は、その会社で頑張って成果を出しても、給料が上がらない可能性が高い
- 給料性向が常に高い企業は、その会社で頑張って成果を出すと、給料が上がる可能性が高い
もちろん福利厚生や仕事内容など、給料性向だけで判断するべきでありません。
が、それは配当性向についても同じで、その指標一つで投資する企業を選ぶことはないです。
あくまで、就職する先を決める指標の一つとして良いのではないか?と思った次第です。
ご意見、ご感想お待ちしております。