もう一声!クレジットカードのポイントを自動で運用するマネーハッチ
こんにちは イトカネです
みなさんは、下記のサービスはご存知でしたでしょうか。
どうやら2017年7月リリースのサービスだったようですが、私はつゆほども知りませんでした。
サービス自体にはそれほど魅力は感じないものの、コンセプトや記事内の情報が色々ためになったので、紹介したいと思います。
マネーハッチとは
クレジットカードを使った時のポイントで、自動で資産運用ができるサービスです。
むしろ、ポイントを資産運用以外には使えません。
サービスを利用するには、まず専用クレカの インヴァストカード を作る必要があります。
カードの特徴についてはここで詳しく見れますので、気になる方はご覧ください。
(ブラックカードのデザインがすごくかっこいい!)
さて。
以降は、マネーハッチのメリットと気になったところについて、最初に張ったマネープラスの記事を引用しつつ、説明します。
メリットだと思うところ
ポイントを有効活用できる
実は、クレジットカード保有者の3人に1人が期限切れのためにポイントを失効している、というデータがあります(2017年7月マクロミル調査)。
驚きです。
ケチなイトカネとしては、少しでも多くポイントがもらえるカードやお店を探しているのに、3割がまったく気にしていないとは。
こういった人たちにとって、ポイントを有効に使えるサービスだと思います。
(SBIや楽天証券などもっとポイント効率がいいサービスはあります)
基本はポイントによる運用
ポイントを現金化して実際に投資することです。元手となる資金がゼロだったとしても、運用した成果を現金で受け取ることができます。
マネーハッチの基本は、使用したクレジットカードのポイント分のみが自動で運用されます。
そのため投資初心者にとって、作業負担や心理的負荷はかなり少ないはずです。
加えて、自分の現金資産を運用に回しているわけではないので、投資リスクもひどく低いでしょう。
しかし。
ポイントだけでは、大した積立額にはならないのも事実。
結局、現金による運用をする羽目になるのではないでしょうか。
そして、そうなった場合の金利コストが痛すぎる・・・
気になったところ
平均リターンの計算方法
逆に、多少のリスクを負ってもリターンを狙いに行くのであれば、「S&P500」で5.01%、「日経225」だと8.12%となっています。リスクとリターンのバランスを重視した「世界株」では年平均リターンが5.36%です。
この 平均リターンは、なかなかミスリードじゃないかと思います。
S&P500が低すぎるし、日経が高すぎる。(S&P信者イトカネ)
肝心のマネーハッチの公式サイトを見に行くと、日経225の平均リターンの参考値として、2000年からのを掲載していました。
バブル崩壊で株価が下がったあたりで投資を始めればそりゃ高リターンでしょう。
改善求ム。
手数料が高すぎる
マネーハッチが利用しているトライオートETF口座の金利コストは、1.25%+Libor(ロンドン市場における銀行間取引金利)です。これ以外の売買手数料はかかりません。
1.25%+αってさすがに高すぎませんか?
積立(長期)投資の最大の敵はコストです。
コストをいかに下げるかが、積立(長期)投資の最大の勝敗を分けます。
他の自動投資サービス(ウェルスナビなど)と比べても、コストが高すぎると思うのです。
最後に
マネーハッチ開発の下記のコンセプトは、大変素晴らしいものだと思います。
「ハッチ」は英語で「孵化させる」という意味です。「投資の殻を破る体験をしてもらう」というコンセプトでこの商品をつくりました。身銭を切って投資するのにためらいがあっても、元手がゼロならやってもいいかな、と思う人は少なくないでしょう。
金銭的な余裕が少ない若い世代の方も、日常生活の中でクレジットカードを使うだけで資産運用の世界を体験することができます。マネーハッチをつくった目的は、多くの方に日常的に積み立て投資を経験してもらうことなのです。
最近は、より手軽に投資を行えるサービスというものが出てきています。
そんな中でクレジットカードのポイントを自動で運用に回わそうという試みは個人的に応援したいです。
なぜなら、積立投資をする上で重要なポイントは、
- 低コスト
- 長期(積立)
- 分散
の3つだからです。
そしてマネーハッチでは、日常的に使うクレジットカードと連携することで、強制的に長期(積立)を行います。
そして投資対象は、日経225、 S&P500、 世界分散など十分に分散されているものから選択できます。
あと足りないのは、低コスト
これだけなのです。
現状のマネーハッチは、投資未経験者が投資がどんなものかをリスク0で体験できます。
でも、まだ体験するだけに留めることが最適です。
本格的に現金資産による運用をするならば、マネーハッチのコストが高すぎます。
世の中には、もっと低コストなサービスがあふれています。
そして実際にその流れになったとき、マネーハッチはどのようにユーザを保持するのでしょうか。
そのビジョンはあるのか。
マネーハッチの思想に共感できるだけに、それが心配です。
ご意見、ご感想お待ちしております。