文科省の「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」が読みづらい
こんにちは イトカネです
文部科学省(以下、文科省)からお叱りを受けそうなタイトルですね。
さて、先日10/18(水)に文科省から「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」が公開されました。
「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」公表について:文部科学省
教育情報セキュリティポリシーとは要するに、学校で生徒や教員が安心・安全にネットワークに接続するための方針や手段をまとめたものです。
(市役所の国民年金流出とか前にありましたよね?ああいったことを未然に防ぐ約束事と言えばいいのかな)
別に私は文章を書くプロでも 、教育現場をよく知ってるわけでもないです。
ただ軽く目を通してみて、ここを修正したらもっと良くなるのでは?と思ったところがあったので、書いていきます。
ページ数を減らそう
まず、163ページって多すぎませんか?
もしあなたが学校や会社の情報セキュリティを担当している人だとして、163ページの資料を渡されて、
「この資料に沿ったセキュリティポリシーを考えてね」と言われたら、
「うえー」となりませんか?
私はなります。
しかも、何か問題が起きたときに
「このガイドラインのXXページのN行目がポリシーに入っていないじゃないか!」とか突っ込まれたら、ぐうの音もでないです。
まあ実際にそんなことがあるかは別として、言いたいことは、163ページを人が読むのには時間が掛かるし、ミスも多くなるということです。
結論は先に書こう
試しに、ガイドラインの「1.1. 本ガイドラインの目的」を読んでみてください。
「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」(平成29年10月18日)(PDF:2471KB)
:
ちゃんと、読みましたか?
それでは問題です。
「ガイドラインの目的は全7段落中の何段落目にあったでしょう?」
:
答えは「5段落目」です。
何が言いたいかというと、人に説明する文章を書くときは結論を先に書くべき、ということです。
小説やブログなどは別にいいんですよ。
あえて順番を変えることで、読者を惹き付ける文章になることもあります。
(私のブログがそうだとは言ってない)
ちなみに、各段落を要約すると以下のような感じです。(数字は段落番号)
- 情報セキュリティポリシーとはなにか
- 地方公共団体が、情報セキュリティポリシーをどう定めるか
- 地方公共団体向けのガイドラインがあること
- 学校での活動とそれ以外の行政事務との違い
- ガイドラインの目的
- ガイドラインの想定読者
- ガイドラインが随時更新されること
国語の文章並び替え問題のようですね。
5段落目のガイドラインの目的は、1段落目に持っていきたいです。
1つの文を短くしよう
1つの文(「。」まで)がちょっと長く、5行ぐらいあったりします。
1つの文の長さは、3行程度に収めたほうが、読者としては読みやすいはずです。
漢字と平仮名を統一しよう
漢字と平仮名が統一されていないので統一しましょう。
私が見つけたのは、「いう/言う」「など/等」です。(他にもあるのかな?)
あとは誤字も1つありました。
誤:「同行」→ 正:「動向」(6ページ目 最終段落の2行目末尾)
他にもいくつかありますが、すべてを書くと記事が長くなりすぎ(私が面倒)なので、こんなところで。
(他には、
- 「読点(、)を減らす」
- 「表がページをまたぐ時は、前ページの終わりと、次ページの頭は閉じない」
- 「カッコ()の中は名詞」
とかですかね)
最後に、私なりに「1.1 本ガイドラインの目的」を修正してみたので、貼っておきます。
(フォントが違うのと、段落の字下げをしてないのはスルーしてください)